
「制作会社経由のエンドクライアントとのコミュニケーションで気を付けることってある?」
フリーランスなら誰もが1度どころか何回も出会うであろう、エンドクライアントのある取引。よくあるのが制作会社やフリーランスディレクターからの依頼でしょう。
仕事の成果を最終的に評価するのは依頼人じゃない。
そんな場合、あなたは依頼してくれる人とエンドクライアントを満足させるために何ができるでしょうか。
そこで今回は、フリーランス歴8年の筆者がエンドクライアントのある取引で気を付けたいことをまとめました。
フリーランスとして活動するうえでステップアップにもなりうる取引をしっかり高評価で締めくくるために、是非参考にしてみてくださいね。
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そもそもエンドクライアントってなに?
エンドクライアントとは最終的に成果物を受け取るクライアントのことを指します。例えば、制作会社が依頼を受け、その制作会社が筆者に仕事を外部委託する場合、制作会社は“依頼人”、その先にいる企業が“エンドクライアント”です。
つまり、筆者が作る成果物に対して、最終判断を下すのは依頼人ではなくエンドクライアントになります。この構造を理解していないと、修正が多くなったり、意図がずれた成果物が出来上がってしまったりすることもあるため注意が必要です。
エンドクライアントのある取引のメリット&デメリット
フリーランスとして活動するなかで、エンドクライアントが存在する取引は大きな学びや経験につながる反面、注意点も多いのが特徴です。そこで、まずはメリット・デメリットを整理してみましょう。
メリット
- 個人では出会えない大きな案件に参加できる
- 間に入って調整をしてもらえる
- 責任の分散ができる
個人では出会えない大きな案件に参加できる
エンドクライアントが大企業であることは珍しくありません。制作会社を経由することで、個人では受けにくい規模のプロジェクトに関われることがあります。筆者自身も、制作会社を通してしか関われなかった案件が多く、その経験がスキルアップに大いに役立ちました。
間に入って調整をしてもらえる
ディレクターや担当者が間に入ることで、要望の整理やスケジュール管理を行ってくれる場合があります。筆者のようなライターにとっては、編集工程や細かな方向性を整えてもらえるのは大きな助けになります。
責任の分散ができる
すべてを自分ひとりで抱える必要がないため、精神的な負担が軽くなることがあります。依頼人がクッションとなり、クライアントの意図をまとめてから指示を出してくれるため、混乱が起きにくいというメリットもあります。
デメリット
- フィルターがかかり意図しない編集をされてしまう場合がある
- エンドクライアントの意思が正確に伝わってこない可能性がある(逆も然り)
- スケジュールが自分だけで決められない
フィルターがかかり意図しない編集をされてしまう場合がある
自分の納品物が、依頼人への提出段階で意図しない形に編集されてしまうことがあります。筆者も何度も経験がありますが、例えばライターなら構成や文章が大幅に変わると、品質の一貫性が崩れることもあるため、完成物が自分の意図したものと大きく異なってエンドクライアントに提出されてしまうケースもあります。
エンドクライアントの意思が正確に伝わってこない可能性がある(逆も然り)
エンドクライアントとフリーランスの間にひとつ入るので、情報伝達が伝言ゲームのようになりニュアンスが変わることがあります。「クライアントはこう言っているらしい」といった曖昧な指示が出ると、成果物が理想からズレる原因にもなります。
スケジュールが自分だけで決められない
依頼人もエンドクライアントも複数の案件を抱えているため、修正やフィードバックのタイミングが読みにくいというデメリットがあります。筆者は納期ギリギリでフィードバックが届き、そのまま自分の作業が圧迫されることもありました。
最終的に高評価を得るために注意したいことは?
最終的にエンドクライアントから高評価を得ることが、依頼人からも高評価を得るための最低条件です。最終的に依頼人からも良い印象を持ってもらえれば、また違う案件の相談があったりするので、エンドクライアントだけでなく依頼人へのフォローも忘れずに行いましょう。
ポイントは以下の7つです。
- エンドクライアントと直接話をする機会を設けてもらう
- 依頼の全容を把握する(細かな部分まで)
- 依頼人の意見もしっかり聞く
- コミュニケーションを細かく取る
- 依頼人の立場やプレッシャーも理解する
- 自分の意見を押し付けず、提案ベースで伝える
- トラブルがあった際は早期に共有する
エンドクライアントと直接話をする機会を設けてもらう
可能であれば、最初にエンドクライアントと直接話をする機会を依頼人にお願いしましょう。短時間のオンラインミーティングでも、重要なポイントや方向性がつかみやすくなります。直接話すことでニュアンスが伝わりやすく、後の修正が減ることもあります。難しい場合には「この質問を聞いておいてください」など、とにかくエンドクライアントの意見に直接触れる機会を設けられるように努力しましょう。
依頼の全容を把握する(細かな部分まで)
依頼人から受け取った情報だけでは不十分なことも多いです。「なぜその依頼が発生したのか」「成果物の目的は何か」など背景を詳しく聞くと、最終成果物の精度が大きく向上します。
依頼人の意見もしっかり聞く
依頼人は依頼人でエンドクライアントのためのベストな形を考えているので、そことのすり合わせも忘れず、意見交換をすると方針を固められます。
コミュニケーションを細かく取る
進捗・疑問点・提案などをこまめに共有することで、信頼度は大きく高まります。特にエンドクライアントが存在する案件は、情報のズレがそのままトラブルにつながるため、普段より細やかなコミュニケーションが求められます。
依頼人の立場やプレッシャーも理解する
制作会社の担当者やディレクターは、エンドクライアントとフリーランスの間に立ち、納期・品質・予算に関してすべての責任を背負っています。
「なぜ細かい確認が多いのか」「なぜ修正指示が厳しいのか」を感情ではなく、背景から理解することで、無用な摩擦を減らして信頼関係を築きやすくなります。
自分の意見を押し付けず、提案ベースで伝える
専門家として意見を持つことは大切ですが、断定的に押し付けるのは逆効果になりがちです。ものごとにはさまざまな意見があって当然なので「〜という理由から、こちらの案も検討できますがいかがでしょうか?」といった形で、選択肢として提案する姿勢を取ることで、相手も受け入れやすくなります。
トラブルがあった際は早期に共有する
スケジュール遅延や仕様の認識違いなど、問題が起きそうな兆しがあれば早めに共有することが重要です。小さな違和感の段階で相談すれば調整で済むことも、後出しになると大きなトラブルに発展しかねません。「早めの報告・相談」は、信頼されるフリーランスの基本姿勢です。
筆者の場合は
筆者は普段、エンドクライアントのある取引も直接の取引もすべて受けています。
ただ、どちらにも言えることですが、仕事を受ける一定の基準を自分のなかで設定しています。
それは、こちらがクライアントの話をしっかり聞くことは前提に、「意思疎通ができるか(一方的でないか)」「(エンドクライアントがある場合)依頼人がその内容をしっかり理解しているか」「丸投げではないか(クライアントが細かなコミュニケーションを面倒くさがらないか)」は最低限様子を見るようにしています。
どんな取引も自分を成長させてくれるチャンスだと考えているので、どんどん挑戦していきたいですね。
また、直取引にしろ、再委託の取引にしろ、やはり丁寧にやり取りをして細かな部分まで共有し、クライアントと協力し合いながら丁寧に進める取引は高確率で嬉しい評価をいただいています。
本日の結論(まとめ)
「とにかくコミュニケーションを細かく取る!」
エンドクライアントが存在する取引は複雑に見えるかもしれませんが、根本的には“どれだけ誠実にコミュニケーションが取れるか”で結果が変わります。依頼人の立場も理解し、エンドクライアントの意図にも寄り添いながら進めることで、多く経験ができるはずです。
デメリットだけに注目せず、挑戦する気持ちをもって、エンドクライアントのある取引もしっかりこなしていきましょう!