
「クラウドソーシングサイトで「低評価」を付けられたらどうする?」
フリまめでは、クラウドソーシングサイトでの実績づくりについて、複数の記事で触れてきました。これまでの記事では実績数に重きを置いてきましたが、実は一件一件のクライアントからの評価もとても重要です。
一度でもクラウドソーシングサイトを利用したことがある人なら分かるかと思いますが、クライアントからの感想コメントはもちろん、高評価・低評価も付けられるので、一喜一憂してしまいますよね。
どんなに仕事を頑張っていても、案件数を重ねれば重ねるほど、さまざまな理由で低評価をもらう確率が高くなるので、この記事を読んでいる人の中にも、低評価という3文字に敏感になっている人がいるのではないでしょうか。
ちなみに、筆者は8年間のなかで、まだ一件も低評価が付いたことがありません。
現在進行形で低評価に怯えているものの、しっかり対策することで、その可能性は最小限にできます。
そこで今回は、まだ低評価を付けられていないけど不安な人、すでに付いてしまって悩んでいる人に筆者の経験を交えながら、低評価の予防策と対応策を紹介します。
なお、対応策について、筆者は実際の経験がないため、他のフリーランスの方々を分析したうえで解説します。
- 評価は「口コミ」と同じ!?
- 評価システムを理解しておこう
- 低評価の原因は?
- 低評価が付くとどうなる?
- 低評価は防げる?付きそうになったら?
- 低評価がついても大丈夫!付いてしまった場合の対応法
- 本日の結論(まとめ)
評価は「口コミ」と同じ!?
あなたは飲食店などを選ぶとき、何を基準に選びますか?
「口コミや評価点数で選ぶ!」という人も多いですよね。筆者も例外ではありません。
それを想像してもらうと、フリーランスにとっても「評価=口コミ」であることが簡単に連想できると思います。
単純にクライアントから高評価をもらえれば、モチベーションも上がりますし、集客にも役立ちますが、一方で低評価を受けると自分のモチベーションが下がり、他のクライアントからの印象も悪くなってしまう可能性があります。
上記のことから、評価は実績数以上に重要視すべき項目でもあるのです。
評価システムを理解しておこう
まずは、利用しているサイトの評価システムを見ておきましょう。
サイトごとに特徴があるので、自分の利用しているサイトの評価システムをしっかり確認しておいてください。各サイトの評価が明記されているページを確認しましょう。
低評価の原因は?
低評価の原因は、大きく分けて「ワーカー側の問題」と「クライアント側の問題」に分類できます。
ワーカー側の原因
仕事におけるミス
納品物の誤字脱字などの単純な内容ミス、品質不足、依頼内容の理解不足などが原因です。
たとえ納期が守れていても、クオリティが不足していると低評価につながることがあります。
コミュニケーション不足
報連相(報告・連絡・相談)が不十分で、クライアントを不安にさせてしまうケースです。
例えば、納期直前まで何も連絡がないと、進捗が見えず信頼を失いやすくなります。また、ぶっきらぼうなビジネスマナーのないメッセージも、印象が悪くなります。
納期遅延
予期せぬ事情であっても、無断で納期を過ぎてしまうとマイナス評価の対象になります。
やむを得ない場合は、必ず事前に相談を入れるようにしましょう。
案件の理解不足
募集内容や依頼内容をしっかり読み込まずに応募・対応したことで、意図しない成果物を納品してしまうと、当然ながら評価は下がってしまいます。
クライアント側の原因
単純に間違えた
ごく稀に、評価操作を間違えてしまったというクライアントも。
「星1/低評価にしたつもりはなかった」と後から連絡を受けるケースもあります。
逆ギレ/逆恨み
丁寧に対応していても、理不尽な要望に応じられなかった場合に、評価を下げられるケースがあります。
このような場合、こちらに非がないこともありますが、評価は残ってしまいます。
↓ちなみにクレームへの対処法はこちら
スケジュールや仕事方針が変更になった
納品内容や仕事の方向性がクライアント都合で変更された場合でも、それに応じられなかったことを理由に評価が下がることもあります。
期待値が高すぎた
クライアントの期待値と、実際の成果物にギャップがある場合に、理不尽な評価をされることも。評価とは主観的なものであるため、どうしても避けられないケースです。
低評価が付くとどうなる?
低評価を放っておくと以下のような影響がでることが予測されます。
サイト内の評価も下がり、アルゴリズムに響く
多くのクラウドソーシングサイトでは、検索順位や案件紹介の優先度に「評価」が影響を及ぼします。
つまり、低評価がつくと、そもそもクライアントの目に触れる機会が減るリスクがあります。
他のクライアントからの印象が悪くなる
新規クライアントは、まずプロフィールや過去評価を確認します。
そこに低評価が1件でもあると「トラブルの可能性がある」と判断され、選ばれにくくなる場合があります。
低評価は防げる?付きそうになったら?
高評価を得るためには納期・コミュニケーション・品質の3点で誠実に対応することが大前提です。そこを踏まえ、まずは低評価を防ぐ努力をしてみてください。
また、低評価の可能性が出てきてしまった場合、以下の対策を行ってみましょう。
とにかく丁寧に謝罪する/説明する
もしこちらに非がある場合は、まず真摯に謝罪しましょう。
そのうえで、誤解があるようなら状況を整理して説明します。丁寧な対応が信頼回復の第一歩になります。
今後どうしたいかをクライアントに聞く
問題が発生した際は、「どうすれば最善か」をクライアントにヒアリングしましょう。
相手の意向を尊重する姿勢を見せることで、評価が悪化するのを防げる場合があります。
受注前に本当に受けていいのか検討する
納期が短すぎたり、曖昧な依頼だったりする案件には注意が必要です。
無理な案件は断る勇気も必要です。自分のスキルと状況に合った案件を選びましょう。
また、事前に細かく作業範囲や条件をクライアントと取り決めておき、納得してもらうことも重要でしょう。
↓もちろん、地雷クライアントの見極めも大切です。
低評価がついても大丈夫!付いてしまった場合の対応法
仮に低評価が付いてしまっても対応策はあるので安心してください。低評価が付いても活躍している人は沢山います。
付いてしまったときは、以下のように対応してみてください。
ちなみに事実確認を落ち着いてやることと、感情的にならず冷静に対応することが重要です。
評価へ返信コメントをする
クラウドソーシングサイトによっては、評価に対してコメントという形で返信できます。
誠実な対応姿勢を見せることで、他のクライアントからの信頼を守れる可能性があります。
※詳しい仕事内容についてのコメントは守秘義務厳守の観点から、避けましょう。
プロフィールなどに、なぜ低評価がついたのか明記しておく
あえて自ら低評価について触れ、「理由」「対応」「反省点」を正直に書くことで、誠実さが伝わります。
失敗をどう乗り越えたかも評価対象になります。
運営に相談する
あまりに理不尽な評価や、嫌がらせ的な評価については、サイト運営に相談するのも一つの方法です。
ケースによっては評価の削除や非表示の対応をしてくれることもあります。ただし、これはサイト側の裁量によるものなので必ず対応してくれるわけではありません。期待せずに相談してみましょう。
本日の結論(まとめ)
「多少の低評価にはめげない!」
フリーランスにとって、評価はとても重要です。
しかし、たった一度の低評価で自分の価値がすべて決まるわけではありません。
むしろ、そのあとの対応や成長によって、信頼を取り戻すことは十分に可能です。
低評価に過度に落ち込まず、「なぜ起きたのか」「今後どう防ぐか」を考え、次につなげていくことが大切です。