
「フリーランスにSNS発信って必須なの?」
多くの人が、SNSで簡単に発信したり、情報を得たりできるようになった現代。
フリーランスもSNSから有益な情報や自分の魅力などを含め、仕事に関するアピールをすることにより、案件や仲間を得るという例が多くあるでしょう。
筆者も同じでしたが、フリーランスになると一度は悩む、SNS発信をやるか/やらないか。
今回は、そのメリット・デメリットおよび向き・不向きを筆者の経験交え、紹介します。
「SNSの活用に興味があるけど、そういうのあんまり得意じゃないかも」
「SNSはじめた方が良いのかな?」
とお悩みの人は是非、この記事を参考にしてみてくださいね。
- SNSで発信をするメリット・デメリット
- SNSに向いている人・向いていない人とは?
- 案件獲得につながるおすすめのSNS
- 投稿で気を付けるべきこと
- SNS発信しなくても案件は取れるの?
- 本日の結論(まとめ)
SNSで発信をするメリット・デメリット
後ほど触れますが、筆者はSNSを少しの期間運用したことがあります。そのなかで感じたメリット・デメリットも交えて紹介するので、まずは自分がどんなメリットを享受して何に気を付けるべきなのか、考えてみてください。
メリット
- 案件獲得の機会が広がる
- コミュニティに入れる (つながりが広がる)
- 情報がリアルタイムで手に入る
- 自分の成長の記録になる
案件獲得の機会が広がる
SNSで継続的に発信をしていると、自分のスキルや実績に興味を持ってくれる人が現れます。それが結果として「お仕事をお願いできませんか?」という流れにつながることもあります。
不特定多数に向けて発信することで、自分の存在を広く知らせることができるのは、SNSならではの強みです。
コミュニティに入れる (つながりが広がる)
同じ職種や志を持ったフリーランス同士とつながることができるのもSNSの大きな魅力です。孤独になりがちなフリーランスにとって、気軽に相談できる仲間ができるのは大きな支えになります。例えば「#○○とつながりたい」といったハッシュタグを通じて、自分と似た立場の人とつながることができます。
情報がリアルタイムで手に入る
フリーランス向けのイベント情報や業界トレンド、案件情報などがSNSでは日々流れています。企業が「こんなスキルの人を探しています」とつぶやいていたり、有益な無料セミナー情報がシェアされていたりと、情報の速さと多さは圧倒的です。
自分の成長の記録になる
日々の学びや制作物を発信していくことで、自分のスキルの成長記録がタイムラインに残ります。それが自信になり、ポートフォリオ代わりとしても活用することが可能です。
デメリット
- 炎上リスクがある
- つながりたくない人とつながってしまう
- 気軽にできる分、怪しい声かけもある
- 発信の継続にプレッシャーを感じる
炎上リスクがある
一見無害な投稿でも、誤解を招いたり、一部の人に批判されたりすることがあります。SNSは拡散力が高い分、発言には責任が伴います。意図しない炎上で、精神的に疲弊してしまうこともあるでしょう。
つながりたくない人とつながってしまう
開かれた場である以上、誰でもあなたの発信に反応できます。なかには不快なリプライやDMを送ってくる人もいます。SNSの人間関係に疲れてしまう人も少なくありません。
気軽にできる分、怪しい声かけもある
「高収入のお仕事あります」「一緒に稼ぎましょう」など、甘い言葉で近づいてくる勧誘や詐欺のような案件も少なからずあります。案件が欲しい初心者ほど狙われやすいので、見極める目が必要です。
発信の継続にプレッシャーを感じる
継続的に発信することで効果が出てくる一方、「更新しなきゃ」とプレッシャーになってしまうこともあります。気持ちが乗らないときに無理をすると、精神的な負担になることも。
SNSに向いている人・向いていない人とは?
メリット・デメリットにも通じる内容ですが、SNSにも向き・不向きがあります。
あなたはどちらに当てはまりますか?
向いている人
- まめな人
- 投稿を楽しめる人
- 人とつながりたい人
- セルフブランディングに興味がある人
まめな人
日々の出来事や学びをコツコツ投稿できる人は、SNSを強力な武器にできます。少しずつでも続けられる人は、フォロワーの信頼を得やすく、チャンスも広がります。
投稿を楽しめる人
「今日はこんな仕事をした」「こういう失敗をしたけど学びがあった」と、自然に発信を楽しめる人は向いています。努力というより日常の延長線としてSNSを活用できる人です。
人とつながりたい人
SNSの最大の魅力は“つながり”です。同じ悩みを持つ仲間、尊敬する先輩フリーランスと交流できることで、仕事だけでなく精神面でも良い刺激になります。
セルフブランディングに興味がある人
「どう見せたら自分の価値が伝わるか」を考えられる人にとって、SNSは絶好の場です。継続的な発信は、自分のスキルや個性を際立たせる手段になります。また、SNSでの経験が、自分をフリーランスとして売り出す営業のヒントになるかもしれません。
向いていない人
- 面倒くさがり屋の人
- 不要な人間関係を作りたくない人
- 発信に自信が持てない人
面倒くさがり屋の人
ただでさえ雑務の多いフリーランス。SNSまで気を配れないという場合もあるでしょう。
義務感で投稿し続けると、疲れて長続きしません。
不要な人間関係を作りたくない人
SNSでは多かれ少なかれ人とつながることになります。それが苦手な人、仕事とプライベートをきっちり分けたい人には、ややストレスかもしれません。
発信に自信が持てない人
「何を投稿したらいいかわからない」「誰かに見られるのが怖い」と感じる方は、無理に始めなくてもOKです。自信が付いてからでも遅くありません。
案件獲得につながるおすすめのSNS
X(旧Twitter)
文章メインで気軽に投稿しやすいSNSです。フリーランスの交流も活発で、仕事につながる機会が多いのが特徴です。短文で近況や成果を伝えられるため、発信のハードルが低いです。
写真やビジュアルが強みの職種、たとえばデザイナーやハンドメイド作家などにおすすめです。ストーリーズやリールを使って自分の世界観を表現できます。
ビジネス系のSNSとして、企業やプロフェッショナルとのつながりを築けます。海外のクライアントを視野に入れている人や、法人案件を取りたい人にも効果的です。
投稿で気を付けるべきこと
個人情報を出さない
自宅の場所・電話番号・家族構成など、身元が特定されそうな情報は絶対に避けましょう。思わぬトラブルにつながる可能性があります。
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機密情報を漏らさない
クライアントから受けた仕事の内容や未公開の資料を、許可なく公開するのは厳禁です。信用を損ね、契約違反になることも。
他人の名誉を傷つけない
批判的な投稿や、感情的な発言はできるだけ控えましょう。自分の発信が思わぬ誰かを傷つけてしまうこともあります。
著作権や引用のルールを守る
他人の作品や文章を使う際は、出典を明記するなどマナーを守りましょう。無断転載は信用を失う原因になります。
SNS発信しなくても案件は取れるの?
ちなみに筆者はSNSに手を出したことがあるものの、面倒くさがりなので、向いていない派。
結果、SNS以外の手段でも十分に案件は獲得できました。しかし、SNSが向いていたら、もっと多くの仕事と出会えたかもと思います。
SNSで筆者が懸念するのは、危ない案件が含まれている確率が高いこと。しっかり見極める必要があるでしょう。
その反面、他のクラウドソーシングなどでの手数料を考えたら、気軽に発信して手数料なしのSNSでの案件獲得もありだなと感じました。
ただ、SNSを必ずやった方がいいとは筆者の経験上、断言はしません。メリット・デメリットをしっかり理解したうえでSNSを運用すると良いでしょう。
本日の結論(まとめ)
「SNSは有効な手段ではあるけれど、向き・不向きがある」
SNSは確かに、フリーランスにとって案件獲得や情報収集のための強力なツールです。しかし、それがすべてではありません。無理に取り組む必要もありません。
大切なのは、自分の性格や働き方に合っているかどうか。そして、やるならきちんとリスクとルールを理解したうえで、楽しみながら活用すること。
SNS発信を始めるか迷っている人は、まずは試しにやってみて、続けられそうか様子を見てみるのも一つの方法です。あなたに合ったスタイルで、自分らしいフリーランスライフを築いていってくださいね。