
「報酬アップの方法とベストな交渉タイミングは?」
フリーランスにとって、月収や年収に直結する報酬の“値段交渉”。
駆け出しの人は、クライアントから仕事をもらうために「低単価で受注する」という例も多いのではないでしょうか?
しかし、生活を安定させるためにも、モチベーションを保つためにも、適正な価格での受注が理想ですよね。なによりフリーランスとして長く活動していくためには、1案件ごとの単価を上げて無理なく活動していくことが重要です。
そこで今回は、付き合いが長くなってくると報酬交渉がしづらくなったり、初見のクライアントだと希望の価格より上の価格は提示しづらかったりと、そんな悩みを抱えている人のために、現役フリーランスである筆者が「報酬交渉のコツ」と「ベストなタイミング」について、分かりやすく解説していきます。
↓まずは報酬形態も理解しておきましょう
なぜ報酬アップの交渉が必要なの?
一言で言うと「自分の時間とスキルを安売りしない」ために、報酬交渉は避けては通れないでしょう。
フリーランスは自分の時間=商品。会社員と異なり、働いた時間に応じて給料が保証されているわけではありません。そのため、1時間・1案件あたりの単価を上げていくことが、収入を伸ばすための一番の近道です。
最初は実績作りのために、多少安く受けるのも問題ありませんが、ずっとそのままでは「安い人」として固定されてしまう可能性もあります。
例えばこんな経験、ありませんか?
- 時間をかけて丁寧に仕上げたのに、報酬が見合ってない…
- 単価が低すぎて、何件も案件を掛け持ちしないと生活できない…
- クライアントの要望がどんどん増えて、実質の作業量が倍に…
報酬交渉をしないままだと、「時間をかけてもお金にならない」という悪循環になります。
報酬交渉のメリットとデメリット
メリット
- 単価が上がることで、収入が増える
- 時間的・精神的に余裕が生まれる
- 自分のスキルに見合った報酬がもらえる
- 「仕事を選ぶ余裕」が出てくる
デメリット
- クライアントに断られる可能性がある
- 人によっては「図々しい」と思われることも
- 交渉が苦手な人には精神的ハードルがある
ちなみに、交渉に失敗しても「クライアントが完全に離れていく」ことは意外と少ないと思いますが、取引が終了になる可能性も否定できませんので、自己責任で行ってください。
なお、取引が終了にならないためにも、交渉の方法やタイミングが非常に重要になってきます。次の項目から解説するのでチェックしてみてください。
交渉の方法は?
それでは、具体的にどうやって報酬交渉するのか?
以下のポイントをおさえるだけで、大きく説得力が増します。
- 自分が提供できる付加価値を伝える(+αこんなことができます)
- 他のクライアントからの評価(例:継続率、リピート率)
- 提供するものへのこだわり(品質・対応スピード・柔軟性など)
- 「作業量が当初より増えた」など正直に理由を伝える
- 今後も長くお付き合いしたいからこそ、無理のない価格で継続したい
これらを「人と人とのやり取り」として誠実に伝える形が効果的です。
そこでメールテンプレを紹介していきます。
これらのテンプレで確実に成功するわけではありませんが、是非参考にしてみてください。
報酬交渉メールテンプレ
件名:今後の報酬についてのご相談
〇〇様
いつもお世話になっております。〇〇です。
現在、継続してご依頼いただいている〇〇案件について、
少しご相談させていただきたいことがあり、ご連絡いたしました。
これまで案件を通じて、より深く内容を理解し、
より高品質な成果物をご提供できるよう努めてまいりました。
その一方で、実作業にかかる時間や対応範囲も広がってきており、
今後もクオリティを維持して対応させていただくためにも、
報酬面について一度ご相談させていただければと思っております。
現状〇〇円の単価を、今後は〇〇円にてご相談させていただけますと幸いです。
もちろん、すぐの変更が難しい場合はご相談に応じさせていただきますので、
お気軽にご返信いただければと思います。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。
〇〇(名前)
このように、「お願いベース」かつ「相手に選択肢を残す書き方」がベターです。
交渉のタイミングは?
報酬交渉はタイミングを間違えると、空気が悪くなったり、クライアントからの印象が悪くなったりすることも。
逆に、ベストなタイミングならスムーズに話が進みやすいでしょう。
以下のタイミングがおすすめです。
- 初回案件を終えて2回目の依頼のとき
- 継続案件として1年終えたなどキリの良いとき
- 一定の成果を上げたとき
初回案件を終えて2回目の依頼のとき
1回目で信頼関係ができた直後が狙い目。「一度お仕事をさせていただいて、今後もよりよい形で対応したいため…」というような流れで話しやすいです。
継続案件として1年終えたなどキリの良いとき
契約更新や年末年始など、節目に合わせて相談するのも自然です。
「これまで継続してご依頼いただいたことに感謝しつつ、改めて今後の契約条件をご相談できれば」というスタンスで交渉しましょう。
↓リピーターを増やすための方法も要Check!
一定の成果を上げたとき
「PVが〇倍になった」「CV率が上がった」など、数字で成果を見せられると交渉しやすくなります。実績を武器に「このクオリティを継続するためにも…」と切り出してみるのも良いでしょう。
報酬交渉は口頭ではなく書面で行おう!
口頭でも気軽に話せる関係ならOKですが、基本は書面(メールやチャット)での交渉がおすすめです。
理由はシンプルに「言った・言わない問題」を防ぐため。
また、文章にすることでお互いに冷静に判断できるというメリットもあります。
特にお金の話は相手も慎重になるので、書面でしっかり記録を残しておきましょう。
本日の結論(まとめ)
「失注を恐れず、交渉は積極的に!」
報酬交渉は、決して「ワガママ」ではありません。
自分の働きに見合った報酬をもらうのは、当たり前のことです。
大事なのは、「誠実に・根拠を持って・タイミングを見て」伝えること。
最初は緊張するかもしれませんが、交渉が成功すれば、フリーランスとしての自信にも繋がります。
もちろん日々品質を磨いたり、知識をアップデートしたりといった努力を惜しまないからこそ、報酬という目に見える結果に繋がります。そのため、報酬の交渉だけに注力せず、クライアントの立場に立った仕事の仕方も考えていく必要もあります。