
「身内や友人からの仕事は受ける?受けない?」
フリーランスが案件獲得を目指すにあたって、あると嬉しい“人脈”。
以前勤めていた会社や取引先からの紹介など、さまざまな関係がありますよね。仕事上の関係で築いた人脈からの仕事は、フリーランスならどんどん受けていきたいところです。
しかし、そんななかで、身内や友人からの依頼(経由の依頼も含む)に、「関係性が崩れてプライベートまでトラブルが及んだらどうしよう」と頭を悩ませる人も、多いのではないでしょうか?
筆者も実際に身内が知り合いから仕事を持ってきてしまったことがあります。
しかも、筆者が身内から聞いた仕事内容と実際に依頼したいという仕事内容が大きく違っていて、事前に聞いていた予算とも全く異なる予算……。
あなたならどうしますか?
今回は身内や友達からの仕事依頼にどのように対応しているか、筆者の体験談を交えながら紹介します。
【意外とよくある!】こんな困った仕事相談
まずは、身内や友人からどんな相談がありがちか考えてみましょう。
「簡単でいいから〇〇作ってよ。今度、△△する予定があってさ」
「知り合いが困ってるから助けてやってよ。簡単にでいいから。」
〇〇にはデザインなり、文章なり、HPなり……。
△△には結婚式なり、スピーチなり、開業なり……。
よくありがちですよね。
プロならば、簡単であれ時間をかけて「良いもの」を提供したいと思っている人も多いでしょう。筆者もそうですが、簡単に作れるなら「自分でやれば?」と思ってしまいますね。
また、身内や友人からの直接の依頼ならともかく、身内や友人の知り合いからの経由依頼だと、身内や友人とその知り合いの関係性まで考えねばならず、ややこしいですよね。
そして、もう一言。
「お金はちゃんと払うからさ。でも、友達価格でよろしく!」
それって、お金をちゃんと払うことになるんですか?
筆者もこのような仕事相談を友人から受けた経験があります。
でも友人は友人、仕事は仕事。
友人から仕事を受けてしまうと結果によっては関係が崩れることも考えられますし、しっかり仕事とプライベートの区切りを付けたい人は悩みますよね。
筆者の場合は基本的に「受けない」。断り方は?
結論から先に言うと、筆者の場合は身内や友人からの依頼は“受けません”!
プライベートと仕事の区切りをしっかり付けたいと思っているからです。
そこで、受けない場合の断り方を見ていきましょう。
身内や友人の場合、断りづらいという場合もあるので、是非参考にしてみてください。
- 忙しさを理由にする
- スキルや専門外を理由にする
- 公平性やルールを理由にする
- 時間の都合を理由にする
- 他の人を紹介する
忙しさを理由にする
「今ちょうど別のプロジェクトで手一杯で、余裕がないんだ。」
「最近仕事が立て込んでいて、ちゃんとしたクオリティで対応できないと思う。」
「プライベートの予定が詰まっていて、引き受けるのが難しいんだ。」
・スキルや専門外を理由にする
「その分野はちょっと専門外だから、他の人にお願いした方がいいと思うよ。」
「やってみたい気持ちはあるんだけど、自信がないからプロに頼んだほうが安心だよ!」
「以前やったことはあるけど、最近の事情に詳しくないから不安なんだ。」
公平性やルールを理由にする
「友達や身内の仕事は、公私のバランスが難しいから、基本的にお受けしないことにしてるんだ。」
「最近、仕事とプライベートを分けるようにしているんだ。ごめんね!」
「知り合いの仕事を請け負うと、どうしても甘えが出ちゃうから避けてるんだ。」
時間の都合を理由にする
「スケジュールが読めなくて、無責任なことはしたくないんだ。」
「今はちょっと長期的なことに集中したくて、新しい依頼は控えてるんだ。」
「余裕ができたら声かけてほしいけど、今はちょっと厳しいかな。」
他の人を紹介する
「いい人を知ってるから、そっちに相談してみるといいかも!」
「私よりもっと得意な人がいると思うから、紹介しようか?」
「最近頼んでる業者がいるから、そっちをオススメするよ!」
優しくフォローしながら断れば、問題ないでしょう。
依頼を受けるときの注意点
先にも触れたように筆者は、基本的には身内や友人からの依頼は受けていませんが、しっかりと互いにリスペクトし合いながら仕事を進められる場合には、あることを注意しながら受けています。
仕事を受ける場合に事前に決めておくと良いことをまとめておきます。これらは後々のトラブルを回避するためにも重要です。
- 明確な仕事範囲
- 修正の回数
- 金額
- 納期
- キャンセル時の対応
- 連絡対応時間
大体が通常のクライアントとの取り決めと同じです。
しかし、公私の区別をつけるという意味で、連絡対応時間を設けて、仕事モードとプライベートモードの切り替えや仕事以外の関係を崩さない工夫をおすすめします。
これらは口約束ではなく、ルールとして書面で交わしておきましょう。
↓取り決めておきたい条件の確認はこちら!
本日の結論(まとめ)
「今後その人とどういう関係でありたいかで決める!」
筆者の場合は、身内や友人から仕事を受けるとき、近しければ近しいほど受けていません。そして、身内や友人の知り合いからの仕事はますます受けていません!
たとえ、相手にビジネスマナーがあったとしても、公私に区別がつかなくなったり、もしトラブルがあった際にその後の関係に影響があると困るからです。
あなたも身内や友人からの仕事依頼に困っていた場合には、“今後その人とどんな関係でありたいか”を一度考えてみてください。