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個人事業主の開業準備完全チェックリスト|現役フリーランスが解説

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個人事業主の開業準備を徹底解説

 

「フリーランスの開業準備って何をすればいいの?」

 

フリーランス初心者にとって独立における最初の難関は”開業準備“。(※)

開業というと少し複雑そうな手続きがあるようにも思えますが、やることをリストにまとめてみると意外とシンプルです。

 

そこで今回はこの記事を見ているあなたに向けて、開業時にやるべきことをまとめました。

筆者の経験をもとにまとめているので、是非参考にしてみてください。

事務的なことから、プライベート周りのことまで紹介します。

 

※フリーランスは開業届を提出していなくても活動可能ですが、今回は青色申告などを見据えて開業届を提出して独立する方に向けた記事となります。

 

↓まだ開業を迷っている方はこちら

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基本的な開業準備

 

まずは何を準備しておくべきか基本を見ていきましょう。ここで挙げるのは開業に欠かせない基本的に必要書類です。

開業するのであれば、まずは行政(税務署)に必要書類を提出しなければ始まりません。

いたってシンプルなので安心してください。

※あくまで経験者として開業に必要だったものをざっくりとまとめておりますので、各自治体のHPもしっかり確認してください。自治体によって提出書類は異なる場合があります。

 

行政(税務署)に提出すべき書類

 

・開業届

正式名称は「個人事業の開業・廃業等届出書」です。

 

これは、あなたが「これから個人事業主として活動を始めます」ということを税務署に伝えるための書類です。

税務署の窓口に行くか、国税庁のWebサイトからダウンロードして郵送・オンライン提出(e-Tax)も可能。提出期限は、事業を開始した日から1ヶ月以内です。

 

提出時には、マイナンバーや本人確認書類(運転免許証など)などが必要になります。

記入内容もそれほど複雑ではありませんが、不安な場合は記入例を参考にするとスムーズでしょう。二度手間にならないよう、税務署に提出する前に必要なものや書き方を公式HPで確認しておくことをおすすめします。

 

・青色申告の申請書

正式名称は「所得税の青色申告承認申請書」です。

 

この申請をしておくと、青色申告特別控除(最大65万円)が受けられるようになります。

記帳方法として「複式簿記」を選ぶ必要がありますが、会計ソフトを使えばそこまで難しくありません。提出期限は、開業日から2ヶ月以内です。

この期限を過ぎてしまうと、その年は白色申告になってしまうため、節税面を考えても開業届とセットで出すことをおすすめします。

 

必須ではないが準備or検討しておいた方が良いこと

 

ここでは必須ではないものの、筆者が事前に準備および検討しておいて良かったなと思ったものを挙げていきます。仕事をしているうちに追々やれば良いとも言える内容ですが、なかなか忙しくて手が付けられない、またはすべて中途半端になってしまうこともあるため余裕があれば、以下も確認しておいてください。

筆者が思う重要度順に並べておきます。

 

①仕事用銀行口座の準備

 

プライベートの口座と仕事の入出金を分けることで、収支の管理がぐっと楽になります。

私は副業をしていたころ、面倒でプライベート口座を使っていましたが、確定申告のときに取引の選別が非常に大変でした。またお金の面でもプライベートと仕事を分けると収支も分かりやすくなります。

ネット銀行であれば、事業用に便利な振込機能や明細ダウンロード機能があり、コストも安くおすすめです。

 

②確定申告ソフトの契約または税理士との契約

 

青色申告を選ぶ場合は、複式簿記での帳簿付けが必要になります。

これを手書きやExcelで行うのは非常に非効率的。最初からクラウド型の会計ソフトを契約しておくことをおすすめします。

 

たとえば、以下のようなソフトがあります:

 

  • freee(フリー)
  • マネーフォワードクラウド
  • 弥生会計オンライン

 

これらは銀行口座やクレカとの連携が可能で、仕訳も自動で提案してくれるため、初心者でも安心です。

 

または資金に余裕がある人は税理士に確定申告を代行してもらうことも可能です。その場合は、事前に自分に合った税理士を探しておくと確定申告直前に焦る必要がなくなります。

 

③生命保険や損害賠償保険など保険類の契約

 

会社員時代と違い、フリーランスは万一に備える仕組みを自分で整える必要があります。

 

  • 病気やケガで仕事ができなくなったときのための「所得補償保険」
  • クライアントに損害を与えた場合の「業務賠償保険」
  • 自分の病気に備える「医療保険」

 

など、自分の働き方や年齢に応じて検討しておきましょう。

 

 

④契約書/見積書/請求書/領収書などのテンプレを準備する

 

トラブルを未然に防ぐためにも、仕事の内容・条件を書面で残すことが大切です。初心者のうちはクライアントとのやり取りだけでも神経を使いますし、「早く提出しなきゃ!」と焦って書類を作ることでミスが発生することも考えられます。

以下のテンプレートを事前に用意して、契約に万全に備えておきましょう。

 

  • 契約書(業務委託契約書など)
  • 見積書
  • 請求書
  • 領収書

 

クラウドツールを使うとテンプレート作成や送信、管理が一括でできて便利です。

 

⑤仕事に必要なソフトまたはサービスの契約

 

業種によって異なりますが、フリーランスとしての武器になるツール類も、できるだけ事前に整えておきましょう。

 

たとえば

 

  • デザイナー:Adobe Creative Cloud
  • ライター:ChatGPT Plus、文賢
  • エンジニア:GitHub、有料エディタ
  • Zoom、Notion、Slack、Google Workspaceなどの業務管理系

 

無料版で十分なものもありますが、有料版でしかできないことがある場合も。事前に比較・検討しておきましょう。

 

⑥クライアントとの連絡手段の確保

 

メールだけでなく、Chatツール(SlackやChatwork)、オンライン会議(ZoomやGoogle Meet)なども導入しておくと、スムーズなやりとりができます。

 

特にビジネスメールアドレスは、Gmailなどでも独自ドメインを取得しておくと信頼性アップにもつながります。

 

⑦机周りの導線

 

自宅で働く場合、仕事の効率は作業環境に大きく左右されます。

開業準備と並行して、作業デスクや椅子、モニター、照明などの環境も整えておくと良いでしょう。

 

性格にもよるかもしれませんが、忙しいとなかなか仕事をしている環境まで気が回らないことも。自分が快適に仕事をできる環境を整えておくとモチベーション維持や集中力工場につながります。

 

スケジュールを決めてひとつずつこなしていこう!

 

ここまで見てみると「やることが多い!」と頭の中がごちゃごちゃになってしまいますよね。

筆者も開業当時はそうでした。初めてのことも多いので、申請書の書き方など調べる場面も多いでしょう。

しかし、一気にやろうとせず、ひとつずつスケジュールを決めて、ひとつひとつと向き合いながらこなしていくと意外と簡単です。

 

「今日は開業届を出す」

「明日は銀行口座の開設に行く」

「週末は会計ソフトを比較する」

 

このように1日1項目ずつでも進めていけば、2週間もするとかなり整ってきます。

 

 

 

本日の結論(まとめ)

 

「開業準備を乗り越えたら、どんな困難にも立ち向かえる!」

 

開業準備は決して難しいものではありません。

しかし、しっかり調べて準備をしたうえで開業したという経験がその後の困難にもしっかり向き合い解決するモチベーションにつながるはずです。